ついにPASMOデビューしました。
駅の改札をさりげなく通り過ぎることができる
魔法のカードを手に入れたということです。
少し語弊があるかな。
そしてその時はやってきました。
地下鉄の改札に続く階段を降りながら握りしめたPASMO。
切符を適当に買い、降車駅で乗り越し精算していた俺。
さようなら。
過去の自分に別れを告げ、切符の販売機を横目に改札に向かいます。
注意しなければいけないのは、
初めてPASMOを使うことを周りの人に悟られてはいけないということです。
さりげなく。
さりげなく…。
少し挙動不審になりながらついに改札へ
…っ!
どこにカードをかざせばいいのか?
落ち着け。
キョロキョロしたら初めての人だってバレてしまう。
あっ
白地にピンクでPASMOって大きく書いてあるじゃないか。
あとはさりげなくカードで読み取り部にタッチ!
そして今!
輝かしい未来へのゲートがひらかれ…
「キンコーン!」
ドカッ
…。
開いてない!
むしろ閉じている。
「ジョウシャケン ヲ イレテ クダサイ」
違う!聞いてくれ!
俺は悪くない。それなのにこの改札が。
俺は確かにPASMOを読み取り部にタッチして、
読み取り部に…。
あれ?
完璧なまでにタッチしていたのは
PASMOと白地にピンクで書かれてある
注意書きのステッカー!!
その先に「IC」と書かれた読み取り部がありました。
そんな…。
紛れ込んだ初心者をあぶり出すための罠としか考えられない。
こうして人は大人になっていくのか。
SHIGE
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