Closing World 写真とコンセプト

Closing Worldのジャケット写真。
写っているのは何かわかりますか?

20140606

2012年5月の金環日食を撮影したものです。
ちなみにClosing Worldの頭文字「C」の文字は日食のシルエットを象りました。
撮影した写真はコントラストは強めてありますが、色彩などはほとんど加工していません。
この非現実的で終焉を感じさせるような絵が、Closing Worldのコンセプトにぴったりだったので採用しました。

 

小学校低学年くらいからでしょうか。「終わり」についてよく考えるようになりました。
始まりについてはさほど興味を持てないのですが、終わりについて。誰もがそうなのか、自分だけがそうなのかはわからないですが、事あるごとに考えていたような気がします。

しかし、考えるといってもあるところまで思考が到達すると、自分の中にある無意識な何かがこれ以上はダメだと言わんばかりに、とてつもない焦燥感を伴って思考を無理やり停止させにくるのです。その瞬間に、椅子に座っていればすごい勢いで立ち上がりますし、横になっていれば飛び起きてしまいます。そんな事ありませんか?
終わりが怖くて直視できず、現実を受け入れられないからなのでしょうか。
それは大人になった今も、そのまま何も変わりません。

終わりゆく世界。をテーマに楽曲Closing Worldを作り始めたのですが、
制作を進めていく内に、ずっと目を逸らしてきた「終わり」に向き合わなければ自分の中で楽曲が完成しないということに気が付いて、しばらく手が止まりましたが、向き合っては思考を停止するということを何度か繰り返すうちに少しずつ受け入れていく事ができたように思います。

制作中は夢に見るくらいそのことばかりずっと考えていて。
時間が許せば15分程度、昼寝をする習慣があるのですが、その際にリアルな夢を見て飛び起き。埋められなかった歌詞の空白を最後は一気に書き上げました。
楽曲が完成して歌を録音する頃には「終わり」というものに対して向き合えるようになれたような気がしています。

文章にすると自分の人間性もあってか暗い印象になってしまいますが…。
楽曲「Closing World」は散ってゆく心の輝きや葛藤を描いた前向き?な曲です!
最近は迷ったら人生は一度しかない、と心に言い聞かせて物事を決定するようにしています。

 

天然石を扱うマニアックな友人が、日食や、月と太陽、光と影というような両極の意味を持つ天然石があるというので、それは是非とも手に入れるしかないと思い。お願いしたのですが。
あまり流通しない上に、求めるようなクオリティとなると仕入元でも入手が難しいらしく、半年近く探して原産国より直接取り寄せた物の一つがようやく納得がいったみたいで、ちょうど本日、ブレスレットにした物が手元に届きました。

あまり石の世界はよくわかりませんが、
そのこだわり様に刺激を受け、自分もこだわり抜いて作品を作ろうと考えさせられました。

SHIGE

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